令和4年10月の話

 昭和の東京オリンピックを開催するにあたり、晴天の特異日から決定されたという十月十日の開会式。オリンピック開催の記念として、この日がオリンピックの二年後から「体育の日」として祝日に制定されたそうです。もともと晴天になりやすい日に開会式を設定した都合から、「体育の日」はお天気に恵まれ、体を動かすには最適な一日でしたね。ところが平成になってしばらくした頃に「体育の日」は、十月の第二月曜日に変更になり、晴天の確率は下がったようで、よくぞ、十月十日に開会式を決定したものだと、当時の気象情報の解析、判断力の高さに改めて驚かされます。その「体育の日」が令和の東京オリンピックが開催される予定2020年から「スポーツの日」へ変更されたのです。「体育」と「スポーツ」とよく似た意味の言葉なので、変更する必要などないと思って調べてみると、「体育」とは、「体を成長、発達させるたみの教育」という意味があるそうです。

 なので、純粋に運動を楽しむという意味合いをもたせるために「スポーツの日」へ変更したそうです。言葉のちょっとした表現の違いから想像するものが大きく変わるので、この小さな変更は重要ですね。

 私たちは、言葉を使って人とのコミュニケーションをとっています。自分の気持ちを伝えることのできる言葉は、周りの人と細やかな気持ちを伝えることのできるとても素敵なツールです。しかしこのところ、インターネットを利用して匿名を悪用して、他の人を傷つける言葉を乱用する人が増えてきているようです。「言葉」とは、自分の気持ちを著す大切なツールなのですから、正しい使い方を身に着けたいものです。正しく使っているつもりでも、知らないうちに他者を傷つけることもあるので慎重に使いたいですね。

 今年の「スポーツの日」は、久しぶりに十月十日の第二月曜になるようです。どんなお天気になるのか楽しみですね。 

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