令和4年6月の話

 学生の時に大好きで何回も観た映画の続編が36年振りに公開されました。観る前は今更続編を製作されても二匹目のどじょうでも狙っているのかと冷ややかな思いでしたが、実際劇場で続編を観ると、オープニングの音楽がかかったとたん、気持ちは36六年前にさかのぼり、大好きな映画の世界へ没入することができました。主人公が36年の歳を重ねていることも、二作目までの映画に描かれていない主人公の人生と私の人生の歩みが重なるようで共感できる作品でした。

 学生の時にもう一作大好きだった映画があります。そちらは続編で、前作は24年前のモノクロの作品なので全然知らない状態で二作目をみたのですが、とても楽しい映画でしばらくビリヤードに興じておりました。どちらの作品も同じ主人公の映画なので、後出の続編となる映画に若き主人公として採用された俳優が、歳を重ねた俳優として自身の続編に出演したのは、偶然とは思えません。

 簡単に映画の大筋をお話すると、天才的な感覚で飛行機を操縦する主人公は、同期の仲間が管理職へと出世していく中、五十歳を過ぎても現役の飛行機乗りとして勤務を続けていました。ある時、達成困難な作戦を成功させるため、若きエリートパイロット達の指導を任せられます。体力のピークを過ぎている年長者の主人公が、気力体力充実しているエリートパイロット達と信頼を深め、強い絆で結ばれ、チームをひとつにまとめあげて見事に作戦を成功させるというストーリーです。

 日々の暮らしの中では、病気にでもならないと「死」というものを遠ざけて考えないようにしてしまいますが、飛行機乗りという特殊な仕事が、「死」をすぐそばに意識しながらも、強い信念をもって生きていこうとする姿勢は、観る者に生きることの素晴らしさを伝えてくれたように思います。後生の一大事は、誰しもが避けることはできません。平穏な今日の一日に感謝を忘れてはなりません。

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