令和2年5月ほのぼの「お別れの時間」

四月始め、親戚のご住職様がお浄土に旅立たれました。コロナ感染者が増え始め、国民全体が不安と自粛に入った頃でした。感染で亡くなられたのではありませんが、ご葬儀も身内だけで、ご門徒の方もご遠慮いただいたご葬儀でした。火葬場も、十人以下しか受け入れてもらえず、故人の妹様は、高齢の為、最後のお別れはお寺のみという事になりました。近しいご家族だけ火葬場に行かれ、私はお寺で、最後のお礼の言葉をかけさせて頂きました。私自身、とても寂しく、気持ちの区切りが付けられなかったです。今、感染者が亡くなった場合、家族が付き添う事も出来ず、最後のお別れも、ご遺体に対面する事も叶わず、遺骨となってから、ご家族の元に還られる事になります。ご家族様のお辛さを思うと胸が痛みます。近年ご葬儀も様々に変化をしていて、家族葬や直葬、ご葬儀をしないなど、最後のお別れの時間が短くなっているように思います。それも時代の流れ、意識の変化なのかと思っておりましたが、今回のコロナの件で、「人が亡くなる事」の重大さとご遺族の気持ち、お別れの時間の尊さを痛感しました。これ以上悲しむ方が増えない様、念じてやみません。

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