平成29年10月ほのぼの「月日の流れ」

去年の報恩講の日、前住職はお浄土にお還りになられました。報恩講の四日前に危篤の状態になられ、報恩講が終わった夕刻に、ご往生されました。まるで、ご一緒にお勤めをして下さったかの様な、不思議な感覚の一日だったことを思い出します。報恩講の日に旅立たれたので、これから先、月日が流れても、語り継がれること思います。ご門徒の方でも、ご往生されたと存じていても、何だか、ふとお墓参りに来られるような錯覚になる事があります。前住職に関しても、この一年、生活の中で、「今日は、お義父さまが喜ぶから、これを作ろう」「もうそろそろ、寝る準備をしてあげよう」などと思った後、いらっしゃらない事を思い出し、寂しく感じる事も多かったです。朝食は八時、昼食は一二時、夕食は六時と、時間にとても厳しい方でしたので、時計を何度も見ながら準備をする癖が付いていました。今、時計を見上げると、前住職の事を思い出し、もう急がなくて良いのかと思うと、何だか寂しく思います。月日の流れの中で、出会うご縁、お別れするご縁がありますが、どのご縁も私にとって、かけがえのない事だと実感した一年でした。

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