令和元年6月の話

 風が爽やかなこの時期は、自転車に乗って出かけると気持ちがいいですね。歩きよりは早く移動が出来て、少々の荷物も積めて、自動車のように一方通行などの規制を受けることのない自転車は、とても便利な乗り物です。私も自転車に乗るのは大好きで、学生の頃は、渋谷や有楽町辺りまでは、友人らと自転車で出かけていました。学生にとって交通費がかからないというのが、何よりのメリットでした。自転車の一番の弱点は、雨降りです。雨が降ると、ビショビショに濡れてしまい、道路のペイントなどでもタイヤが滑りやすくなり転倒の可能性が高くなるので、雨が降ると使えないことが困りますね。
 これから梅雨の時期となり、雨が多くなります。雨が多い時に活躍してくれるのが傘です。傘があれば、雨が多い時期でも、濡れることなく出掛けれらます。どんよりと雲があつくなるこの時期も、カラフルな傘を使えば気持ちも晴れ晴れとしてきます。 
 私たちの身の回りには、便利な道具がたくさんありますね。しかし、便利な道具でも、正しく使わないと危険な道具になってしまいます。単独では、とても便利な自転車や傘ですが、雨が降っている日に出かけるために、傘をさしながら自転車に乗っている人を街中で見かけることがあります。しかし、これはとても危険な行為なのです。片手で傘を持たずに、傘を自転車に固定すれば大丈夫と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、本来軽量の自転車に風の影響を受けやすい傘を取り付ければ、強い風に煽られると1メートルくらいはよろけてしまいます。何もない運動場を走るのなら、それでも大丈夫ですが道路で1メートルもよろけると、自動車と接触することになり、出かけるどころか、大怪我をしてしまいます。便利な道具を危険な道具へ変えてしまうのは、私たちの根拠のない「これぐらいなら大丈夫」という心です。自分の心としっかりと向き合いましょう。

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