令和5年4月の話

東京オリンピックがひと段落して、今度は大阪万博が二年後に開催されるのが楽しみになってきました。前回の大阪万博では、三波春夫さんの♪こんにちは、こんにちは、世界のくにから~♪のフレーズで有名な「世界のくにからこんにちは」という曲が大流行しました。この三波春夫さんは、お客様の前で歌をうたうことをとても大切にされた方だそうです。「お客様は神様です」というフレーズ三波春夫さんの言葉で、一度は聞いたことがあると思います。演者が人様の前で歌うということは、神聖なる神様の前に立つときと同じ気持ちで、一曲一曲に魂を込めて歌うという気持ちを表した言葉だそうです。しかし、最近、この言葉の本来の意味とかけ離れた使い方がされているようです。

 客は神様なんだから、何をしてもよいだろうという考え方です。神様も驚くような考え方で、神様のように偉いから対価以上のサービスを当たり前のように要求するのです。

 三波春夫さんも驚ろいていることでしょう。私たちは言葉の真意を知らぬうちに、自分に都合の良いように解釈をしてしまうところがあります。私たちを間違いなく救いとってくださる阿弥陀如来さまは、私たちを一人も漏らさず間違いなく極楽浄土へ救いとってくださる大変慈悲深い仏さまです。ですので、阿弥陀如来さまと出会うご縁を頂戴した私たちは、間違いなく極楽浄土へ救われていく身の上なのです。ここが大切なところです。三波春夫さんの言葉のように、「間違いなく救われるのだから、何をしてもよいのだ」と、自分の都合の良いように阿弥陀如来さまの救いを解釈すると、それこそ、阿弥陀さまの驚かれてしまいます。阿弥陀さまが間違いなく救ってくださるのですから、安心して今日の日を精一杯に生きることに集中しなさいというのが、阿弥陀さまの御心なのです。私たちはいつも見ていて下さる方がいると思う時、自ずと力が出てくるものですね。

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