令和4年12月の話

 【師走】を迎えると、なんとなく忙しなく感じますね。一日の長さが変わるわけではないのに、十二月だけは時間が早く感じます。さらに先月、右膝の怪我のことを書きましたが、精密検査の結果、入院して手術が必要となり、一週間程度動けない時期があるので余計に今月は早く過ぎることでしょう。そして年が明けると、お正月の雰囲気と共に時間の流れがゆっくりと過ぎる。ひと月違うだけで心持が大きく変わり時間の感じ方が変わってしまうのは本当に不思議ですよね。

 ところで【お正月】の歌詞に♪もういくつねると お正月・・・♪とあるように、楽しみな出来事があって、早くその日になって欲しいと思っていると、なかなか時間が進まないと思うことありませんか。逆に、嫌な出来事があると、あれよあれよと時間が過ぎてしまい、あっという間にその日を迎えてしまう、今回の手術がまさにそれで、入院までに済ませておくことも終わらずに迫ってきました。

 時間の流れはいつも同じです。その流れを感じる私の心が揺れ動くので、長く感じたり、早く感じたりするのです。これから先のことを考えて過ごしていると、何が起きるかによって時間の感じ方が変わってしまうのです。今日の一日は、二度と巡り合わせることのない大切な一日だとして、しっかり今日の日と向き合うと、今日の先にこれからの出来事が繋がっていくので、時間の感じ方が安定しくることでしょう。

 一日二十四時間だと足りないという話を聞くことがあります。しかしそんな考えの人は、もしも一日が三十時間あったとしても足りなくなることでしょう。一日二十四時間もあるのだと思うと、今できていることに感謝を感じることでしょう。時間に限らず身の回りのものやご自身が置かれている環境で足りていないところに目を向けると不満を感じ、満たされているところに目を向けると、多くのものに恵まれていたことに気づくことでしょう。

 

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