令和3年7月の話

 今月には、延期されていた東京オリンピックが開幕します。しかし、一方でコロナ感染者数が増加傾向なので、四度目の緊急事態宣言が発出されそうで、日々の報道はコロナ感染症の話題ばかり。開幕に向けて海外選手が続々と来日しているにも関わらず、オリンピックの話題が報じられないと、本当にオリンピックが始まるのかと不安になります。

 テレビやインターネットの普及により、私たちはたくさんの情報を得ることが出来るようになりました。日本の裏側の様子までも知ることが出来るようになり、情報過多の時代であり、情報の正確性を判断する眼が必要とも言われるようになっております。こんな時代に、オリンピック選手の来日情報が伝わってこないと、なんとなく違和感を覚えます。第二次大戦中は、日本軍の優勢を伝えるべく情報操作があったと記録に残っており、情報操作は厳しく制限されているので、心配はないと思いますが、スッキリしないですよね。

 少し時間を戻して江戸時代のことを思い浮かべてください。テレビやインターネット等はないので、住んでいる地域で直接体験することしか知り得ることはできません。極端な話をすれば、山の向こうにはどんな村落があるかも知らない人たちが多かった時代です。情報が少なくても何の不便もありません。現代を生きている私たちは、テレビやインターネットの便利さを知っているから、それがないと大変だろうと思うだけなのです。言い換えると、知らなくても良い情報を知りすぎて情報の選択を迫られているのが、現代の私たちなのです。

 何でも知ってて当たり前と思っているネット社会でも、マスメディアが情報を提供してくれるからこそ、知り得ることが出来ているのです。離れた場所の様子を知り得る目連尊者のような神通力が私たちに具わることはありません。情報社会に惑わされることなく、真実を見る目を養っていきたいですね。

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