令和2年11月の話

 そろそろ紅葉の見頃の時期ですね。個人的には、桜に比べて見頃の時期が長いので、紅葉の時期が大好きで、どこかへ出かけたいという気持ちが強くなります。今年は、コロナ感染症が心配なので、しばしの辛抱ですね。

東京での紅葉のイメージは、イチョウの黄葉が印象深いので、黄色一色となってしまいますが、紅葉の名所と言われ地域では、 紅色の紅葉や、黄色い黄葉が織り成すグラデーションは何とも言えない荘厳な雰囲気が素敵ですよね。最近では、ライトアップされる場所もあり、紅葉の魅力には奥深さを感じます。

 それでも、紅葉を細かく見ていくと、緑の葉っぱもあることに気づきます。一年を通して、葉の色がかわることなく落葉することのない常緑樹の葉っぱです。色目も緑ですから華やかさもなく今までと同じ緑の葉っぱ。紅色や黄色の葉っぱみたいな派手さはないのですが、この緑の葉っぱがあるからこそ、全体の紅葉としては荘厳さが増しているのです。

 コロナ感染症の影響で、様々なエンターテイメントが中止になっておりましたが、徐々に再開され、私も観劇に出かけてきました。久しぶりの舞台からは、主演の俳優さんの熱演ぶりに加え、観劇再開の嬉しさも重なり、いつも以上の感動を味わうことが出来ました。冷静になって舞台を振り返ると、主演俳優さんの熱演することができるのは、俳優さんの実力も必要ですが、場面ごとに相手をする周りの俳優さんたちの存在も大きいのです。さらには、俳優さんたちを照らし出す照明装置や雰囲気を盛り上げる音響の操作、セットの移動など、目には見えない方々の存在があって、それらが重なり合って、主演俳優さんの熱演へとつながっているのですね。

 日常の暮らしの中でも、私一人で達成できたと思うことも、よくよく見まわしてみると、大勢の方の助けがあるのに、それに気づかないのは自分だけということはありませんか。おかげさまの心を忘れてはいけませんね。

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