令和2年4月の話

新型コロナウィルス感染症の流行が蔓延し昨夜、緊急事態宣言が発出されるとのニュースが聞こえてきました。海外ではアメリカやヨーロッパなどで、都市部が閉鎖されておりますが、いよいよ、日本にも規制が実施されるようです。どんな生活になるのか心配ですね。歴史の勉強の中で、人類と疫病の戦いを何度となく学んできました。今回の新型コロナウィルス感染症との戦いは、過去の話ではなく私たちが一致団結して、病気に打ち克っていかなければならないのです。新しい病気には効果がある薬がなく、衛生用品のマスクやアルコール消毒液などは、品不足。感染予防の手立ては、うがい手洗いしかないですね。

 親鸞聖人が生き抜かれた平安時代末期から武士の世の中となった鎌倉時代初期の頃にも疫病が流行ったようです。現代のような医学が確立していない時代ですから、疫病の犠牲者数にしても現代とは比べ物にならないくらい多くの方が亡くなったようです。

 数えきれないほどの亡骸を前にして、親鸞聖人は浄土三部経を千回読誦しようと試み、何日も読誦している間に、ご自身の自力の心にお気づきになられ、千回読誦を止められたそうです。経典を読誦する行為ではなく、阿弥陀如来様のみ教えを広く伝える事こそが、自らのすべきことだと、私たちにお示しくださったのです。

 遡ると二月下旬より、様々なことで自粛しているので、この頃、「自粛疲れ」という声が聞こえてくるようになりました。気持ちは十分に分かりますが、誰かのためにするのではなく、今、私がすべきことが自粛なのです。三密をさけましょうと、頼まれるのではなく、自らが行うものだと思うと、同じことを続けていても、感じ方が違ってくることでしょう。親鸞聖人も、疫病の困難を乗り越えて、私たちにお念仏をお伝えくださいました。今度は、私たちが後世の者たちに感謝されるような疫病退治を見せる番なのではないでしょうか。

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