平成29年7月の話

 先月、上野動物園でパンダの赤ちゃんが誕生しました。あんなに大きなジャイアントパンダなのに、赤ちゃんは、わずか百数十グラムというとても小さな赤ちゃん。五年前には生後六日で亡くなったこともあり、今回、順調に育ってくれるのか、とても心配でした。犬や猫の赤ちゃんだと、生れた時から外毛に覆われているので、あまり弱弱しさを感じませんが、生れたばかりの赤ちゃんパンダは、外毛に覆われてないので、産毛の薄い白い毛に覆われている程度なので、薄いピンク色に見えるのも、無事育つかなと不安の要素になりますね。お母さんパンダのシンシンが、赤ちゃん誕生から丸一日、何も口にしないで、一心に赤ちゃんのお世話をしていると報じられるニュースを聞いたり、上野動物園の職員さんが二十四時間体制で観察を続けているとのニュースを聞いているうちに、徐々に日数が過ぎて、もうじき誕生一月となりますから、少しはホッとできるようになりました。
 赤ちゃんパンダとしては、お母さんパンダにちゃんと見てもらって、力強く生きていかねばなりませんから、小さな体からは想像も出来ないような大きな声で、「ここにいるよ」と主張するように泣くそうです。まだ目が見えないようですから、全力で泣くのでしょうね。すべての命に、絶対大丈夫という保証はないものですが、はやく赤ちゃんパンダの健康状態が安定するようになって欲しいですね。
 動物の母子のつながりをみていると、まるで人間と同じように見えてきます。子どもを元気に育てようとする母親、子どもの独り立ちのために厳しく接する父親。自分以外の者ために行動することは、動物も人間も同じなのでしょうね。その親の眼差しと同じように阿弥陀さまは、私たち一人ひとりを目当てとして見守って下さっているのです。極楽浄土に救われる歓びは、目連尊者のお母様だけでなく、私たちにも往きて生まれる世界が待っていると思うと、喜ばしく思えてまいります。

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