平成30年9月の話

 先日、長男・了大と二人でインド旅行へ行ってきました。お釈迦さま誕生の地・インドへ一度は行ってみたいと思っておりましたが、了大の卒業旅行という形で実現することが出来ました。海外へ行くのは二十数年ぶりで、出国審査が三回目という海外初心者がインドへ行くことになり、パスボートの申請も随分様子が変わっていることに驚いたり、ビザの申請にあたふたしたりと、出国までの準備でもドキドキする事ばかりでした。
 今回の渡印は、お釈迦さまが初めて説法されたサルナートと、聖なる大河と呼ばれるガンジス川の見学が大きな目的となります。デリー空港に着いた時の感想は、なんとも言えぬ蒸し暑さでした。空港の中を見渡すと、すべての表示がヒンディー語と英語ばかりとなっています。海外に行ったのだから当たり前ですが、日本語の表示がないと不安になるものだと気がつきました。日本での多言語の表示の大切さに気づかせて頂きました。
 旅行二日目に、お釈迦さまが初めて説法をされたサルナートへ観光に行くため、デリー空港から国内線で移動しました。空港には軍人が大きな機関銃を持って警備している様子も、平和な日本からは想像できないことでした。サルナートへ向かう車の様子にも驚きがありました。日本と同じように道路に車線が引いてあり車線が区分されているのですが、自動車の幅があれば、車線の区分には関係なく車列ができて、平然と運転しているのです。
また、神の使いとして大切にされている牛さんが幹線道路も構わず寝ていたり、横断したりしている光景も見かけました。一見危なそうなのですが、インドなりの暗黙ルールで車が運航している様子は不思議な世界でした。
 サルナートでは、お釈迦さまが初めて説法をされた場所に六世紀のアショーカ王によって、ダメークストゥーパが建てられていました。このストゥーパの影響で日本の寺院でも塔が建てられたそうですね。 (次号へ続く)

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