報恩講を控えたある日、義母の具合が悪くなり、慌てていろいろな検査の準備に入りました。去年の報恩講の日は、前住職がお浄土にお帰りになられた日であり、危篤状態が数日間続き、記憶が定かでないくらい、慌ただしい毎日でした。同じことが起きてしまうのでは…と、一瞬不安と心配な気持ちになりました。大きな検査をするには、今飲んでいる薬を全部止めて行わないといけないので、検査まで時間がかかるとの事で、しばらく入院して、検査の準備にかかるそうです。とてもふくよかな方だったのですが、今はとても小さくなってしまいましたが、検査の為に、お食事を摂ることも出来ずにいます。痩せた事を気にしていらっしゃるので、「ほっそり美人になられましたよ」と言うと、笑って嬉しそうにしておられます。お話もちゃんと出来ますし、時には同じ病室の方や看護師さんの批判もされます(笑)。本来なら、いけない事なのですが、とても義母らしく、少し弱られたご様子の中に、いつものご様子が見られ、微笑ましく思えます。住職がよく「平凡はとても非凡な事なのだよ」という言葉が身に染みる今日この頃です。