令和3年8月の話

 先月二24日、境内上空をブルーインパルスがカラースモークを噴射しながら飛行していきました。あっという間の出来事でしたが、坊守と二人で上空を見上げ、初めての東京オリンピックが始まることを実感しました。今までは記録映像でしか見ることが出来なかったオリンピックに立ち会えるということは、とても幸せなことだと思います。

 オリンピック史上でも初めてとなる一年延期の時を経て、まだコロナ禍が鎮静化しない現在、開催についてもギリギリまで検討されていましたが、感染対策を徹底することで開催が決定されました。開会式を含むほとんどの競技が無観客で開催されるため、スタジアムでの応援は出来ませんが、出来ないことを嘆くのではなく、今、出来る形で応援、観戦を工夫することが、世界各国から集まるアスリートへ出来る私たちのおもてなしであり、大活躍を続けている日本代表への何よりのエールとなるのではないでしょうか。 

 柔道、レスリング、水泳などで日本代表の活躍が報じられています。選手は無観客の競技場に少し違和感を感じながらも全力を出し切ってくれているように思いますし、観ているこちらは、今まで何度も見てきた競技でも歓声に遮られて聞こえなかった様々な音が聞こえるようになり、新鮮な気持ちで観戦出来ているように思います。

 新しいスタイルの観戦も良いことばかりではなく、メダルを目指して努力をしてきた選手達なのに、期待通りの結果を出せない選手がいると、すぐにSNSで、「やる気を感じない」とか「奢りすぎだ」とか、選手の気持ちを逆なでするようなコメントを匿名をいいことに発信してしまう人がいるという悪い面も浮き彫りになってきました。スポーツは記録という形で結果が目に見えますが、よい結果だけが評価されることではありません。今まで続けてきた選手の努力を否定することは誰にも出来ないことと忘れてはいけません。

 

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